2016 4/30 日本航空 JL010便 東京(成田)~シカゴ(オヘア) 777-300ER ファーストクラス 搭乗記
JALの国際線ファーストクラスは「SKY SUITE」仕様機が登場する前から半個室のシートを搭載している機材が多かったのですが、ビジネスクラスを大幅に改修した「SKY SUITE」仕様ではファーストクラスにも若干の変化がありました。
そんな新しいJALのファーストクラスは満足いくものだったのでしょうか。
■結論
以前乗っていたファーストクラスと良い意味で殆ど変らず、素晴らしいフライトを体験させていただくことができました。
11時間45分のフライトで疲れる事もなく、寧ろ疲れを癒しながら旅行を開始できました。
■空港 ラウンジ
ファーストクラス利用なので搭乗券を提示するとファーストクラスラウンジに案内されます。
食事はバイキング形式と寿司バーから頂けます。
他の航空会社のファーストクラスラウンジではレストラン形式で食事ができるケースも多いのですが、羽田と違い深夜0時前後に離陸するため「機内では1分1秒でも長く寝たい・・・その替わり食事は空港でしっかり頂いておきたい」と言うニーズが恐らくないのか、あくまで軽食としての位置づけになっているようです。
朝食を食べずに空港まで来たので、ラウンジ内で頂きます。
JALのヘビーユーザーから大人気のカレーですが以前は昼食時間帯以降の提供だったのが余りに人気だったのか遂に1日中提供されるようになってましたw
勿論、私もご多分にもれず朝カレーを頂きます。
搭乗まで少し時間の余裕があったのでデザートとチーズを頂きました。
この後ラウンジ内の無料マッサージを受けました。このマッサージも日頃の肩凝りと疲れに効くのでありがたいですね。
■搭乗
搭乗口はメインターミナル側からでした。欧米線は殆どメインターミナル側からの搭乗となるので楽で助かります。
シカゴまでお世話になる777-300ERが既に駐機しておりました。ECO JETの特別塗装があしらわれています。
同じワンワールドのアメリカン航空、マレーシア航空とのコードシェア便だそうです。
ファーストクラスの乗客は一番最初に搭乗出来ますが、ビジネスクラスの乗客と同じタイミングでした。
搭乗ゲートを抜けるとお約束の運命の分かれ道が(笑)
左側に行けるのはファーストクラスのお客様のみでした。
■フライト
機内に乗り込むと以前乗った時と比べ、明るい色のレザー張りのシートからブラウンのレザー張りに替わっており、とてもシックな雰囲気に変わっていました。
今回の座席は1A、左側の最前列の窓側です。
勿論フルフラットのベッドまで倒すことができます。座席のスペックは以前乗った時と同じです。
半個室でシートごとの扉などは特にありませんが、座席に座ってしまえば周りの乗客は一切見えず、満席でも気になることはまずありません。
離陸前にウェルカムドリンクを頂きました。あまり酒に強くないことをお話したところ、有難いことにシャンパンとオレンジジュース両方持ってきて頂けました。
滑走路に入る直前に離陸待ちの飛行機が列をなし渋滞しているのが見えました。午前中の出発便ラッシュの混雑は半端ないですね・・・。
九十九里浜上空から日本を離れ、アメリカ大陸を目指します。
■食事 1回目
成田空港を離陸したのが12時近かったと言うこともあり、シートベルト着用サインが消えるとすぐに昼食を頂きます。
食事のスタートは一口サイズの酒のアテから。和食でも洋食でも同じ内容だと思いますが、一緒にサーブされたサロン社のシャンパと共にとても美味しく頂くことができ、更なる食欲を掻き立てられますw
前菜までの間に乾きもののサービスがあります。干し甘エビは食べるのが難しいですが旨みが凝縮されており濃厚で、日本酒にとても合いそうでしたw
これまでサロン社のシャンパンを頂いておりましたが、もう1つの銘柄のシャンパンを頼んでみました。以前はドンペリだったのですが銘柄が変わっていました。
アミューズブーシュです。そら豆のムースでした。そら豆の香りと旨みが閉じ込められた大変濃厚で美味しいムースでした。普段あまりお酒を飲まない私でもシャンパンが進んでしまいますw
前菜です。キャビアを頂きます。今回は薬味を載せたアスパラと一緒にサーブされました。アスパラの水気とキャビアの塩辛さが程良くマッチして美味しく頂くことができました。やはりキャビアは美味しいです。
前菜その2、フォアグラパテのサラダです。パテが丸ごと入っており贅沢なサラダです。さっぱりしたサラダとこってりしたフォアグラの食べ合わせがとても心地良かったです。
メインは牛フィレ肉を頂きます。日本発の機内食なので牛肉は和牛です。ファーストクラスは焼き方も訊いてくれるためミディアムレアで注文しました。
期待通りの焼き加減、お味でとても美味しく頂くことができました。
メインの後はデザートを頂きます。見た目に反してブランデーの効いたあっさり系のムースで、コース料理の〆としては逸品でした。
食後にチーズとアイスクリームを頂きました。チーズは種類も豊富で飽きずに頂くことができ、アイスクリームもカップそのままでなくフルーツを混ぜて頂く一工夫があり美味しく頂けました。
■就寝
ベッドメイクはCAさんにして頂きました。テンピュール製のマットレスと掛け布団、枕がセットされます。ベッドメイキングのタイミングで配布されたリラクシングウェアに着替えてきました。
太陽が進む方向と逆方向に進んでいるため、あっという間に夜がきます。
キャビンクルーが常に気を配っているためあまり必要ないとは思いますがランチが終わる頃にはちょっとしたものがつまめるミニバーが設営されていました。
ビジネスクラスのミニバーです。こちらの方がセルフサービスが充実しています(笑)
■起床後
フルフラットベッドでの睡眠は大変快適で、4時間もすれば目が覚めてしまいまいました。
目を完全に覚ますためフルーツを頂きました。
日本時間で午後6時か7時を回った頃だったので夕食を頂きます。2回目以降の食事はアラカルトメニューから好きなものを好きな時に注文できます。
私はステーキ定食の様なものを注文しました。ステーキにはモッツァレラチーズが添えてあります。
1回目のコース料理のキャビアの搭載数に余裕があったため、キャビアも一緒に頂くことができました。
キャビア丼にして頂きましたがこれがまた物凄く美味しいんですよねw
デザートも注文することができます。どれも美味しいケーキだったのですが特に美味しかったのは右奥のチョコレートケーキ!外はパリパリですが中身は濃厚なチョコレートソースが詰まっており最高の食感でした。
到着までにまだ時間があったのでこの後は映画を見たり二度寝して寛がせて頂きました。
日本時間では夜も更けてきたころだったと思いますが、シカゴ到着は現地時間の午前8時台と言うことで夜食と朝食を兼ねる形で到着2時間前位からこのフライトで最後の食事を開始しました。
短い夜が明けるころにはもうアメリカ大陸のど真ん中です。機内から見る朝焼けはいつ見ても美しいです。
カツサンドとクラムチャウダースープで簡単に食事を済ませました。食事が終わるころにはシートベルト着用サイン点灯の予告があり、程なくして着陸態勢に入りました。
シカゴ・オヘア国際空港着陸直前の景色です。まるで迷路の様な住宅街が上空からはっきりとわかります。こうしてみるとアメリカの土地の使い方にいかに余裕があるかわかりますね・・・w
小雨が降るオヘア空港に着陸しました。アメリカン航空機に出迎えられると、アメリカに来たことを実感させられます。
11時間45分の長旅でしたが大変寛ぐことができました。やはりJALのファーストクラスは実家のような安心感を感じますw
以上!
2016/2/20 日本航空 JL903 東京(羽田)~那覇 767-300ER ファーストクラス 搭乗記
羽田-那覇にファーストクラスがデビューしてから久しいです。
また、当初羽田-伊丹線にしか就航していなかった767-300ERのファーストクラスも札幌、福岡、那覇全てのフライトでサービスが提供されています。
私にとっては那覇線で767のファーストクラスに乗るのは初めてでした。
ファーストクラス設定便として最長フライトとなる羽田-那覇線で
767-300ERのファーストクラスは満足行くものだったのでしょうか?
■結果
やはり長距離国内線でも767のファーストクラスは充分にくつろげました。
唯一の難点は座席数が少な過ぎることですかね・・・いつも空港で大勢のキャンセル待スタンバイを見かけます。
■空港 ラウンジ
ファーストクラス利用客はステータスに関係なくダイヤモンドプレミアラウンジに案内されるので、迷わず入室しました。
朝早く羽田を飛び立つ903便に乗るため眠気眼をこすりながら空港まで来たため、目を覚ますためシャワーを浴びてみました。あまり利用客はいないと思っていましたが、意外にも満室でした。朝シャンする人が良く使うのかもしれませんね。
何も食べずに家を出てきたためこの日初めての食事を頂きます。メゾンカイザーのクロワッサンは本当に美味しいのでついつい食べ過ぎてしまいます笑
羽田空港のJALのラウンジは非常に窓が大きく、かなりの開放感がありますね。
搭乗開始時刻が近付いたので朝食もそこそこに切り上げ、搭乗ゲートに向かいます。
既にこれから乗る機材が待機しておりました。
■フライト
JALの767-300ERのファーストクラスは横5席×1列のたった5席しかありません!
そのため物凄くプライベート感溢れる上質な空間を実感できます。反面、高い人気の割に座席数が少な過ぎてすぐ予約が埋まってしまうのでもう1列位あっても良いんじゃないかなーと思います。
隣席との間にあるセンターカクテルテーブルは非常に大型なため、777-200のファーストクラスより使いやすいです。
離陸直後に横浜みなとみらいの街並みが見えました。曇っていたため生憎富士山は見えませんでしたが、雲の隙間から降り注ぐ陽の光に照らされた街並みはなかなか美しかったです・・・
朝の羽田発の南西方面へのフライトは遊覧飛行と言っても良い位景色に恵まれていると思います。
シートベルトサインが消えるとすぐに朝食が運ばれてきました。この日の朝食は洋食メニューでデザートの大きな苺が印象的でした。スープとサンドイッチは温められていたため寝起きでも食べやすく、苺も形こそゴツゴツしていましたが甘くて食べ応えのある逸品でした。
飲み物はシャンパンにしました。朝から飲むシャンパンは最高に美味しいですw
シャンパンを飲んだ後だったので、カップ麺を頂きました。
〆のアイスクリームは機内販売で300円で購入しました。ブルーシールのちんすこうアイスを食べると飛行機の中から既に沖縄を満喫している気分に浸れますw
一通り食事を終えた後、ぼーっと空を眺めていると飛行機雲を引きながら飛んでいくANA機が見えました!運よく同じ方角へ飛んで行ったのでしばらく飛行機雲の発生を真横からと言う貴重な光景を目に焼き付けることができました。
羽田を離陸して2時間30分、沖縄本島の海岸線が見えるとすぐに那覇空港に着陸しました。ファーストクラスに乗っていると国内線としては長距離の羽田-那覇線のフライトも快適過ぎてあっという間でした。
■最後に
羽田-那覇の767-300ERのファーストクラスが予約できたのは4回中1回しかありませんでした。ファーストクラスデビュー時に比べ景気も随分回復し、国内線でも上級クラスの人気が高まってきている昨今の消費者需要に併せて767のファーストクラスもせめてもう1列増やし、10席はあっても良いんじゃないかなーと思いました。
以上!