2015 1/11 札幌-上野 カシオペア乗車記
さて、先日こんなブログを書きました。
1/10 ANA NH987 羽田-新千歳 ~5年ぶりの裏切り~ - あっきーの日記
その中で急遽旅行が決定したため仕方なくANAに乗ったとかなんとか描いてたと思いますが、
その急遽決定した理由がタイトルの列車に乗るためと言う訳だったんです。
果たしてカシオペアに乗って列車旅は満喫できたのでしょうか?
それでは乗車記について語ろうと思います。
■チケット取得
さて、このカシオペアのきっぷを取得できたのは本当にラッキーでした。
結論から言うと、「キャンセル待ち」と言う予約した自分自身ですら忘れていたものが取れたとJR吉祥寺駅から出発の2週間前に電話がかかってきたことがこの旅の始まりでした。
取れたきっぷは札幌-上野の「カシオペアツイン」。
カシオペアの中では最もランクが低く部屋数も多い部屋ですが、
今となってはカシオペアに乗れる事自体貴重な経験だったので本当にチケットが取れたときはびっくりしました。
そんなカシオペアも2015年3月を以て定期運行の終了が決まっています。
本当にきっぷが取れて良かったなぁ・・・
■出発前
札幌駅のホームに上がると小樽、手稲と言った札幌近辺の行き先に混じったはるか遠くの駅、「上野」の表示を見ると「これから寝台特急で遠くに行くんだなぁ」と言う実感がわいてきてかなりテンションが上がります。
とは言え埼玉県民の私にとっては遠くに行くと言うより帰ると言うイメージが強かった気がしますw
欲を言えば上野発札幌行きのカシオペアに乗りたかったなぁ・・・気分的に。
■入線
カシオペアは南千歳~函館はディーゼルカーに引っ張ってもらいます。
オール2階建ての車体を10両以上引っ張って行くには相当な馬力が必要なのか、ディーゼルカー2台で入選しました。
やっぱり廃止間際だから撮り鉄が多いなぁ・・・
さて、乗車直前は「シャワー争奪戦」に参加しましたw
何かと言うと列車の中でシャワーを浴びるためには、食堂車で「シャワーカード」なるものを購入しなければなりません。
その「シャワーカード」が食堂車で最初の駅でドアが開いた瞬間から発売を開始します。
その瞬間にシャワーを浴びたい人が食堂車に殺到し列をなすと言う怪現象が発生します。
それを「シャワー争奪戦」と(勝手)に命名させていただきました(キリッ
■部屋
さて、シャワー争奪戦に無事勝利し、シャワーカードを片手に指定された部屋に向かいます。
そのお部屋がこれです!
これですよ!!旅情がかきたてられて物凄く高まりますよね!
ちなみにソファーがベッドになります。
操作はとても簡単でいつでも好きなタイミングでベッドにしたりソファーにしたりすることが出来ます。
ちなみにベッドにするとこんな感じ。
※撮影は翌朝
背もたれが倒れて座布団がスライドすることでベッドになります。
勿論フルフラットです←(飛行機じゃないんだから・・・)
かなりの快適性を誇り、正直一晩じゃもったいないと感じさせるくらいには十分な居住性でした。全部屋トイレ付です!(そこかよ)
ちなみに今回泊まったのは1階部屋でしたが、
2階部屋も部屋の構造は全く同じです。
2階部屋
眺めは2階の方が良さそうですが、1階の方が揺れが少ないのでよく眠れるのは1階の方かなぁ・・・
■シャワー
さて、カシオペアにはシャワーが付いております。
「スイート」等のランクの高い部屋には個室の中にシャワーがあるものもありますが、残念ながら今回の部屋にはシャワーがありません。
ですがそんな乗客用の共用シャワーが列車の2か所あり、
先に記載した「シャワー争奪戦」に勝てばシャワーを浴びることが出来ます。
それがこちら。
お湯が出る時間は6分間ですが、意識して使ってるぶんには十分な時間でした。
結果、3分くらいしかお湯だしてる時間なかったような・・・。
ちなみに写真じゃわかりにくいですがやはりそれなりに狭いです。
■夕食
やってきました!北海道発着の寝台特急最大の楽しみと言えばやはり食堂車でしょう!!!
食堂車は予約制のコース料理と予約なしで利用できる「パブタイム」があります。
コース料理の予約は、列車そのもののチケットを持っていることが前提です。
チケットの入手が2週間前と遅かったためコース料理の予約は満席でできなかったため、必然的に今回は「パブタイム」を利用しました。
洗練された食堂車のインテリア。
走るレストランと言う言葉がぴったりです。
今回利用したテーブル。
メニュー。
よーく値段を見るとかなり高額ですが、
食堂車と言う場所代を考えると全く惜しい金額とは思えませんでした。
この食堂車で食事をするのも大きな旅のだいご味の一つですからね・・・
カシオペアオリジナルワイン。
ラベルにしっかりカシオペアの姿が描かれてます。
料理が運ばれてきました。
まずはスープから。
ちなみに今回は「ビーフシチューセット」を注文しました。
おつまみにソーセージを
メインのビーフシチューとパンです。
列車の中と言うシチュエーションに普段以上に美味しく感じたのは何をかいわんやですね
食後のコーヒー
これも「ビーフシチューセット」の中に含まれてます。
食堂車・・・本当に満足でした。
■就寝
さて、食堂車を出たころにはもう日付も変わり、
青函トンネルを抜け本州に上陸していました。
寝る前にちょっとだけデザートを・・・
流石に眠くなったので寝るとします。列車の揺れって本当に心地よいですよね。
その揺れをかみしめながら寝られるなんて最高の贅沢だなぁと思いました。
おやすみなさいませ
■翌朝
朝目が覚めたので「ラウンジカー」なる最後尾の車両に行ってまいりました。
まだ真っ暗な事もあり、誰も居ません。
自室に籠っているのに飽きた場合でも、大きめの窓から外を眺めることができ全く別の雰囲気を楽しめます。
札幌発上野行きでは大半の区間はこの「ラウンジカー」が最後尾だったため、流れゆく景色を楽しむこともできます。
気分は車掌ですね
■朝食
朝食は食堂車か車内販売のサンドイッチ、駅弁等を楽しむことが出来ます。
私が行ったのは勿論!食堂車ですw
朝食の予約は一切不要、メニューも和食か洋食と言うまるで機内食のように至ってシンプル!!
値段は「カシオペアの中にいる」と言う非日常効果で一切気にならずwww
ディズニーランドに行く人が財布のひも緩みまくって普段買わないようなグッズ沢山買う感覚と同じですねw
夕張メロンゼリーが凄く美味しかったw
■旅の終わり
楽しい時間と言うものはあっという間に終わってしまうもので、12時間以上のカシオペアでの旅ももう終わりです・・・
上野行きは終点が近付くにつれどんどん光景が見慣れた景色に変わっていくので本当に最後は切なかった・・・
時の流れは残酷だ・・・
そしてついに
着いてしまった(´;ω;`)
本当に良い汽車旅だった・・・
日本ではもう豪華寝台特急での旅が気軽にできなくなっちゃうし今度ヨーロッパ一人旅行くときはのんびり汽車旅でもしようかなぁ・・・
寝台特急に少しでも興味持った方はこの辺の雑誌で予習すると良いかも!
って言っても肝心の北斗星・カシオペアについてはもう廃止寸前でチケットも取れないでしょうが・・・(´・ω・`)